朝の雨に恋人のおとないを聞く   暁方ミセイ

0704

朝の雨に恋人のおとないを聞く   暁方ミセイ

茂みに昨夜の
思考の跡が残っていて
そこがさみどりいろに
明るく雨に打たれている
今しばらくは
わたしの体のぬかるみ
夢が渦を巻き
感傷にかわりかけている
小さな終わりかけの発熱反応のなかへ
深く降りていく
何百年も遡る
春の雨が
おさむらいの髷を濡らしている
鳩が山からやってきて
濡羽の下を温めながら
もう終わる、もう終わる、と
くぐもった声で囀る

タグ:

      
                  

「自由詩」の記事

  

Leave a Reply



© 2009 詩客 SHIKAKU – 詩歌梁山泊 ~ 三詩型交流企画 公式サイト. All Rights Reserved.

This blog is powered by Wordpress