わたしの舌が舐める
イェシム ・アガオル/マキ・スターフィールド訳
わたしの舌は夜道を滑るように進む
動いていく舌は
鼻やかどを舐めるように滑らかに進む
人々も舐める
ああ、でも危険だわ
わたしの舌はホルンの音を聞く
最初にホルン、次に黒人の口を舐める
電気が十分に流れるギター
パンクヘアー、緑色
かどで前かがみになるアル中の浮浪者を舐める
夜を舐める
激しく、夜明けをもたらすように
わたしの舌がすすで黒くなった
そしてようやく、あなたの番、非常に激しく舐める
突然わたしたちは見る、すでに夜明けだわ
イェシム ・アガオル(Yesim Agaoglu)
イスタンブール生まれ。
イスタンブール大学美術学部と考古 学学部の学士号、ラジオ、テレビ、映画館の修士号を取得。
彼女の詩は様々なアンソロジーに掲載され、出版された詩集は多くの言語に翻訳されている。
国際 文学や詩の祭典に数多く参加し、国際的にも現代アーティストとして認められて いる。
yesimpoetry.blogspot.com
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