赤い新撰 「このあたしをさしおいた100句」(第10回)             ~虫コレ~ 

ようやくやってまいりました最終回!長かった!最終回は『虫コレ』。あの高級ブランド【MUSHI】がついに俳句とコラボします。毎度おなじみだった罵倒はいたしませんだって最終回なんだもーん批評放棄☆みんな楽しんでね☆あ、石ぶつけないでね☆チャオ☆

傘というつめたい骨の束をとく      福田若之


 
 
 
 

睾丸きんたまの片方消ゆる遅日かな      林 雅樹


 
 
 
 

卵割る音のあかるし春立てり      南十二国


 
 
 
 

二十歳つよき凍星のみ愛す      矢口晃


 
 
 
 

コピーして赤はグレーに昭和の日      山田露結


 
 
 
 

エリックのばかばかばかと桜降る      太田うさぎ


 
 
 
 

冬怒涛雲ごはごはにしてをりぬ      小野あらた


 
 
 
 

海が森を飲み込むやうに春キャベツ      山下つばさ


 
 
 
 

さくら餅たちまち人に戻りけり      渋川京子


 
 
 
 

クレパスの七十二色春を待つ      津川絵理子

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執筆者紹介

  • 御中虫(おなか・むし)

1979年8月13日大阪生。京都市立芸術大学美術学部中退。
第3回芝不器男俳句新人賞受賞。平成万葉千人一首グランプリ受賞。
第14回毎日新聞俳句大賞小川軽舟選入選。第2回北斗賞佳作入選。第19回西東
三鬼賞秀逸入選。文学の森俳句界賞受賞。第14回尾崎放哉賞入選。

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One Response to “赤い新撰 「このあたしをさしおいた100句」(第10回)             ~虫コレ~ ”


  1. 2012年5月11日 : spica - 俳句ウェブマガジン -
    on 5月 11th, 2012
    @

    […] 華燭あげ理想の上司・部下と讃ふ 赤い新撰 編集日記① 「詩客」では、好評であった御中虫の赤い新撰「このあたしをさしおいた100句」の第10回(最終回)が載り、終了する。来週から「赤い新撰・本編」が掲載され、新しいシリーズに入る。『俳コレ』を悪口雑言で評した赤い新撰は、実は「赤い新撰・本編」(御中虫100句選及び小論)を始めるための予告編だった、ということである。そもそも御中虫の「このあたしをさしおいた100句」は自分をさしおいたことへの怒りの告発文なのであるから、その結論は「あたしを入れろ!」となって当然である。気の弱い編集人がこれに応諾して、その通りの進捗となってしまったのである。これが大事件だったか小事件だったかはさておき、私にとっては十分事件というに価した。と言うことで、私のこの3ヶ月間の悪戦苦闘の編集日記を遡って以下公開することにする。 *    * 御中虫との出会いは12月23日。『俳コレ』パーティで話をする。詩歌梁山泊のパーティでも会っているはずなのだが、直接中身のある話をしたのはこの日が初めてだった。それで、・・・メールアドレスを聞くのだが教えてくれない。じゃあ、私の名刺を渡すから連絡するようにと言う。迷惑そう。後日、御中虫のブログを読むとこんなことを書いていた(私に対してじゃないが)、「名刺を寄こす奴の大半は、クソなのよぉおおおおおおーーーーーーー!!!!」。 27日、御中虫がメールアドレスを送ってくる。 […]

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