いつか見る   丸田洋渡

  • 投稿日:2018年07月14日
  • カテゴリー:俳句

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いつか見る   丸田洋渡

落雷や地下一階の木の厚さ
繭や火の華やぎいつも対岸に
海から崖を見たことがない冷奴
光それが扉だと知る山椒魚
水馬をしゃがんで探す水の時間
蛇が泣くところを見てしまって以来
七月の象と握手がしたいのに
屈折は木霊のようにガラスの街
西日差すそもそもバスは来ないから
丘から虹を下に見据える日がいつか

丸田洋渡(まるた・よっと)
1998年生まれ。俳句は無所属。短歌は山梨学生短歌会所属。名前は本名。

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