第7回詩歌トライアスロン三詩型鼎立連載 CUBE 斎藤 秀雄

第7回詩歌トライアスロン三詩型鼎立連載

CUBE

斎藤 秀雄

すべては球体にみ 敵キャラの細胞に 子宮的物質と説話
える立方体のしろ すでにある電流を 的物質の二種を水
い充溢空間におい 政治的痴愚性によ 溶性の膜で隔てて
て鱗の音響的な間 って増幅し攻撃時 川や海のような流
隙から鮮やかなく のダメージを三割 れる水に浮かべる
れないの液状の句 減少させる雷属性 ことで混合させる
点を無尽蔵に噴出 のスキルが感電ク 舞踏的バイナリー
している蛇である リティカルである 兵器が毒筏である

はじまりとおわり すべての方向から 薄桃色のはなびら
をもつ単語という 白光と暗黒がつか の影を鳥が抜けで
肉体のふたつの末 みかかってくるな る瞬間の水彩絵具
端において小さな かで君はかろうじ で描かれた心やす
双頭の鳥がぼんや てじぶんの肉体が らぐ音楽のような
りとみずからを引 目に見えているこ 恩寵へ感謝の意を
き裂いてゆく姿を とに安堵しつつ埃 抱くことは解釈労
みることができる の上に立っている 働のひとつである

交叉いとこ婚の交 在ることのないま 田園地帯を南北に
差点にはいかなる まはりがねむしの よぎる果てしなく
エネルギーも滞留 影のような点滅細 長いバイパスの高
することなく陰極 胞は軸索を無限に 架橋の下に蛇の精
線が間断なく濁流 伸ばしつづけなが 神と雄鶏の声をも
となって過去の時 ら諸世界の諸細胞 った草が密に繁茂
報を思わせる戦争 を折り伏せ縫いに して橋の床版の裏
をおし流している まとめあげている 面までのびている

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