その手に乗らな   穂積茅愁

その手に乗らな   穂積茅愁

お寒いと言ふしかなけれ年の空

頑に冰りひびやら深傷やら

寒すぎる男が男待つ時間

猫点けて家出む春の遠ければ

闇汁にまだ生煮えの魚心

叩き上げ蒲団を何ンにするつもり

雪摑む手応へしかと春の夢

手枕のその手に乗らな春うれひ

春の夜を下方修正するふたり

茎立や以上をもつて擱筆と

執筆者紹介

  • 穂積茅愁(ほづみ・ぼうしゅう)

一九四九年、三月一日伊豆生れ。いつ始めたのかもはっきりしない俳句ですが、
月十句以上をノルマとしてから三十年ほど経ちました。

タグ:

      

Leave a Reply



© 2009 詩客 SHIKAKU – 詩歌梁山泊 ~ 三詩型交流企画 公式サイト. All Rights Reserved.

This blog is powered by Wordpress