白日 05/22 田野倉康一

【6月14日掲載】自由詩 白日 縦書き

白日 05/22 田野倉康一

いない方がいい
そんなひとになりたい
そんなひとになれば
もちろん
いなくてもいい
 
菜の花が不自然なほどに
咲き誇っている早春の野づらに
吹く風のように
すべてを放り出して
 
かろやかな絶望に
ひたされた日々の充足と
論理の
間隙をついてはみだしてゆくもの
 
今は亡き日常の欠片となって
ただ、ただよってゆきたい
 
閉館のチャイムが鳴って
不自然なほどの菜の花の野づらも
吹く風も消える
 
ひっそりと
かたむいてゆくもの

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