転校生   白鳥央堂

0910

転校生   白鳥央堂

同窓という言葉に
消えてしまった虹を架けて
きのう止まった時間のために
屋上を飾り続けていた

最後に着た服の色が
世界を押し潰していく夜だったから
手をとって逃げる想像を
ことよせる波のように開いて

転校生の靴は水色
殴り書きの途中で裂けた
紙ひこうきを誰かに向けて
飛ばしたことなんてなかった

金網の外側を歩いていく
それでも伏せた顔に涙は続いていった
掠める風はすべて歌だと
他人事から深く声は折り返して

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