泰山木   中堂けいこ « 詩客 SHIKAKU – 詩歌梁山泊 ~ 三詩型交流企画 公式サイト

泰山木   中堂けいこ

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泰山木   中堂けいこ

げしのよる げしのよる
一音の濁にめざめる よりそう う あまやかな
泰山の全山をおおう う 調香師ゲランの
深夜に烈しく匂う よるなのだよ 
ひきよせる なにものか
ひざまずく人の背後におびただしい亀裂が走り
ひざまずく人の輪のなかに創負いが寝かされ かされ  
白い花の蕊にかされよる
寝かされた人の頭蓋を二の腕に添わせ
そうよ、この人に間違いありません
さいごの息を深深と吸い込み 
半月に負うのだった 
背後に擾乱の気配がして
さめさめと捕縛についていく
かれらは背信者だ
裂かれた創をわすれよ

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