さなぎの微笑み ダッラ・モーガンとシリポン・アルバート・ティプタンに捧げる    パディ・ブーシェ(翻訳 マキ・スターフィールド)

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さなぎの微笑み ダッラ・モーガンとシリポン・アルバート・ティプタンに捧げる    パディ・ブーシェ(翻訳 マキ・スターフィールド)

すると、ちょうどその時だった、まさにその瞬間に
音楽は一線を越えた

しかし、次第に調子は安定してきた
急な斜面を登るロッククライマーのように、

2人のヴァイオリニストは互いに微笑み
ほんの一瞬大陸を渡った。彼らの微笑み、

アーチ形の濃い眉を通して上下へ動き回りながら、
コツコツと指を叩き、らせん運動をする

上向きに中国物語の一対の蝶のように
素晴らしいシャンデリアの照明に落ち着く。

そこから、彼らは五重奏団で微笑んだ、
素晴らしいビオラの上で、敢えて後に続き、

チェロは、憂鬱な深さを鋸で切りながら、
ピアノは、明るく照らし飛ぶ準備をする。

パディ・ブーシェ( Paddy Bushe)
詩人。1948年、ダブリンに生まれる。現在、ケリー州ウォータービルに在住。
詩集には、Amergin(1989)、Teanga(1990)、Counsellor(1991)、
Digging Towards The Light (1994)、In Ainneoin na gCloch(2001)、
Hopkins on Skellig Michael (2001)、The Nitpicking of Cranes (2004)、
To Ring in Silence: New and Selected Poems(2008)があり、
最新作であるOn A Turning Wingは2016年に出版され、
2017年にIrish Times Poetry Now Awardを受賞した。
編集者でもあり、アンソロジーVoices at the World’s Edge: Irish Poets on Skellig Michael (2010)を監修した。
2006年、Oireachtas賞及びMichael Hartnett Poetry Awardを受賞。Aosdána会員。

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