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ワールドエンドに際して   初谷むい

  • 投稿日:2018年01月06日
  • カテゴリー:短歌

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ワールドエンドに際して   初谷むい

うみべです 大雪が降り自転車があるかもしれない雪の膨らみ
こんなにもぼくらは祈りを口にするゼリーが口の端から落ちる
パズドラをあなたにおしえてもらったなマナーモードの静かな解除
こげたところ鍋からそっと食べている あかるい話をあなたに贈る
きっと嵩増しされている雪の海 海を見に行くのはだるいけど
あたらしいニットが身体に合っている ようこそぼくの身体へニット
ボ――――――という音は船、ってこの町の人は知ってるいつのまにかね
超新星 あくびに仕草に日は暮れてその無防備さを綺麗と言って
襟足がだんだん丸くなっていくあなたのゆたかな冬のからだの
CMにふつうに感動したりする 夢という夢はないけどそれは希望だ
一瞬でわすれちゃったなでもそれはそれはすてきなハンドルネーム
ふとんから顔だけ出してはにかんでおそらく夏のそういう写真
あかるいね雪の車道は あいづちのへたくそ許してもらっていたな
愛しあうことも祈りだ 誰だって巣にはあたたかいなにかを詰めて
言いたくてくしゃみにそれが消えてって夜のみなもに手を振っていた
ちんちんをにぎってねむるぼくはちゃんとやさしく居たいだけだったのに
蛍光灯両手に持って笑ってたその声でひかるかな蛍光灯
夜行バスでてをつないでるカーテンの向こうにきっと雪だけみえる
終らない世界をぼくを生活をゆるしてほしい 降るように声
目がさめてぼくらはどこへゆくのでしょう朝のさなかをただよっていた

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