夜の紫陽花 藤原龍一郎
梅雨空に飛びゆく鳥の一羽あることこそこの世苦役にあらず
吟遊詩人なる恍惚の半生を想像したるのみゆきゆきて
読み返す太宰の『斜陽』罰として香りなきゆえ夜の紫陽花
な忘れそ薄暮試合の甲子園かのザトペック投法在りき
限界のラインは在りてまだ踏まぬ島の四国の六月の土
雑居ビルその裏口のたまきはる喫煙
戦中を巡業しまた日記書くホモ・ルーデンス=徳川夢声
メランコリー通俗的に解釈し街路夕陽のガンマン見えず
夜の紫陽花 藤原龍一郎
梅雨空に飛びゆく鳥の一羽あることこそこの世苦役にあらず
吟遊詩人なる恍惚の半生を想像したるのみゆきゆきて
読み返す太宰の『斜陽』罰として香りなきゆえ夜の紫陽花
な忘れそ薄暮試合の甲子園かのザトペック投法在りき
限界のラインは在りてまだ踏まぬ島の四国の六月の土
雑居ビルその裏口のたまきはる喫煙
戦中を巡業しまた日記書くホモ・ルーデンス=徳川夢声
メランコリー通俗的に解釈し街路夕陽のガンマン見えず
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