夏にご用心      吉岡生夫

  • 投稿日:2012年08月31日
  • カテゴリー:短歌

夏にご用心  吉岡生夫

キッチンもバスも機械が喋りますそれでも雨漏りはやまない

こういえばよかったああいえばよかった窓口に腹たててきて

悪貨ハ良貨ヲ駆逐スルトイウ例エバムスコ妻ニソックリ

シナという言葉が今も生きている東シナ海 渡辺はま子の夜だ

地球儀を回しておればナイジェリア止まった所がはいアルジェリア

拗ねているきみのようだよ扇風機あっちを向いたまま止まってる

青春の太田雄貴だマスクしてスイッチ・オンを待つ扇風機

右足を抜いて左の足抜いてあしはぬけたが靴が残った

「旧」とあり反古かと思い思いして分かった歴史的仮名遣い

ゆるキャラのくまモンバリィさんにしこくん夏は熱中症にご用心

作者紹介

  • 吉岡生夫

昭和四十五年、「短歌人」入会。平成十五年、某市役所をリタイアもしくはドロップアウト、五十二歳。以後、風太郎として短歌三昧の生活に入る。サイトに扁額よろしく「五句三十一音詩という概念を導入し、日本語の歴史を重ねることによって歌の歴史に新たな視座を開いた吉岡生夫の世界へようこそ!」を掲げるが、本意は歌のスタンダードである現代語短歌が未来を開く唯一の鍵にほかならない、である。

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