仕方がない旅     北山あさひ

  • 投稿日:2013年09月27日
  • カテゴリー:短歌

北山短歌130927

仕方がない旅         北山あさひ

こんにちはさよなら同じ数あって教室にする風の横顔

吸い殻にまみれて街はおおいなる贋作ともだちになりましょう

生むような生まれるような毎日を励ましもせずパリの塔あり

一本のバケット武器にならざればこころを立てて雑踏を行く

いるだろう私と同じ顔をした物乞い どんな神様ですか

スカートの膨らむままに暮らしたい遠い遠いギャグみたいに

きみに王、私に皇帝 八月の練習帳(カイエ)に国土描き合っている

お祝いのように産毛は光るものセーヌはすでに死んでいるとしても

通じない会話に笑いころげたら明るく浮いた さよならバター

踊るなら今だろうなと思いつつ豪雨の十八区を走ってる

畳(じょう)という単位が胸に咲いてしまう私の国の私の家へ

まっすぐに貧富を生きてあの空のあの火の粉たちはだれの母国語

右岸左岸ひとしく今日を捨てていく風のまにまに 元気をだして

消えるのが約束なんて仕方がない移動遊園地いまは光ってろ

作者紹介

  • 北山あさひ(きたやま あさひ)

1983年1月生まれ。札幌市在住。
まひる野、アークの会所属。
山川藍との短歌ユニット「北山川」でも活動中。

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