黄菊   内山晶太

  • 投稿日:2017年04月08日
  • カテゴリー:短歌

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黄菊   内山晶太

白湯をのむこころ来たりて冬の水ぎらぎらと鍋にあたらしく注ぐ

一匹の猫を抱きつつさらに抱く硝子のごとき春寒なれば

くちびるより干からびてゆきながらゆく沼というゆるき輪郭の辺を

鳩の脚の寒さへ贈るくつしたの打ち棄てられて冬がふかまる

ごくかすかなる濃淡におし黙る曇天よこれはひるがおのにおい

黄菊という名の政治家の中国にありしこと冬が来ればひらくよ

くらきところ立ち止まり指にたしかむる紙幣といえるうつくしき紙を

おびただしき頸と翼とフラミンゴショーにむきだしのフラミンゴ見き

水面に椿は落ちて水面のものとなりたる椿にしゃがむ

スマートフォンに電流の線差してねむるきらきらとねむりのそばをながれよ

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