ガードレール    法橋 ひらく

  • 投稿日:2021年04月17日
  • カテゴリー:短歌

0417_1

ガードレール    法橋 ひらく

二月って意外なぐらい明るいと毎年気づく 袋からネギ
野良猫を適度に愛でて歩き出すガードレールの途切れるあたり
カレー鍋作ってほくそ笑んでいる俺にください幸せな恋
側溝に自分の影が落ちていて街灯ひかりと夜のアコーディオンだ
遠い国の地震のニュース 換気扇 乃木坂のまだ覚えてない子
本当に盆地なんだということを開けっぴろげにする二条駅
びびるほど老けないねってびびられて秘訣は特に聞かれてないな
買ってきた油淋鶏ユーリンチーに追いネギをすれば正しくさびしさだった
若花田、貴花田のままいればいい茶トラが若でキジトラが貴
花の色で汚れた町に降りていくめんどくさいけどまぁ多少はね

タグ:

      

Leave a Reply



© 2009 詩客 SHIKAKU – 詩歌梁山泊 ~ 三詩型交流企画 公式サイト. All Rights Reserved.

This blog is powered by Wordpress