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滲む   亜久津歩

1015a【連載第2回】詩歌トライアスロン

滲む   亜久津歩

  /a/ざやかな朝まっ赤な傘が肌が歯が這った痣は
  やわらかなままかさなったら泡だったから贖った

 吃るレコード 戻らぬ時計
 「腐す顎には蘭を挿せ」 留まり続けて琥珀になれば
             わたしも唖であり聾である

  叶ったはだかはさかさまあさはかなからだは花束
  なら叶わなかったらわからなかったささったまま
  放った風花はらはら 彼方からあなたはただ

                      永き夜へ
すみきるみなもすすみゆくあなたは息をするひかりかも
蒼む左岸にすわ流れつきみたびふたたび遡る
                    骨のかけら
を根に潜ませた肉は旅路をくりかえす
                 束の間の常でした
 はるかなるすべらかな手に胡桃はまわる
      生きたまま枯れる花野がすべてだ と
  あなたとは誰だったのか    たとえば火
     たとえば機械仕掛けの檸檬
あいべつりくの成すはるもにあ 
        もう二度と逢えないだろうあなたには
(逢えたことさえないかもしれぬ(ここにいる (あなた
とは何なのだろう)     かえりみち
  月のひかりのはかなさを つみほろぼし とつけて
放った

   ら
    はらはら風花
          彼方から
                   ただ わらった、

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