転校生 白鳥央堂
同窓という言葉に
消えてしまった虹を架けて
きのう止まった時間のために
屋上を飾り続けていた
最後に着た服の色が
世界を押し潰していく夜だったから
手をとって逃げる想像を
ことよせる波のように開いて
転校生の靴は水色
殴り書きの途中で裂けた
紙ひこうきを誰かに向けて
飛ばしたことなんてなかった
金網の外側を歩いていく
それでも伏せた顔に涙は続いていった
掠める風はすべて歌だと
他人事から深く声は折り返して
転校生 白鳥央堂
同窓という言葉に
消えてしまった虹を架けて
きのう止まった時間のために
屋上を飾り続けていた
最後に着た服の色が
世界を押し潰していく夜だったから
手をとって逃げる想像を
ことよせる波のように開いて
転校生の靴は水色
殴り書きの途中で裂けた
紙ひこうきを誰かに向けて
飛ばしたことなんてなかった
金網の外側を歩いていく
それでも伏せた顔に涙は続いていった
掠める風はすべて歌だと
他人事から深く声は折り返して
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