「戦後俳句を読む」再開にあたって/筑紫磐井

取りまとめをしていた筑紫の個人的事情で長らく休止していた「戦後俳句を読む」を再開します。連載の趣旨が分からなくなっているかも知れませんが、現在あまり話題になることのない、物故した戦後俳人の作品を取り上げて鑑賞し、批評するというコーナーです。1回1回は1句鑑賞となっていますが、全体を通読すれば作家論として浮かび上がる評論としたいと考えております。従って、名句の紹介と言うだけでなく、埋もれた戦後作家の発見・再評価という趣旨も含むものです。「豈weekly」で共同研究として実施された「相馬遷子を読む」(仲寒蝉・中西夕紀・原雅子・深谷正紀・筑紫磐井で執筆、その後平成23年に単行本として刊行)の流れを汲むものです。

この連載は、平成23年4月から始まりのべ29回にわたる連載が続いていましたが、8月末から上記の理由で休止に入っておりました。3ヶ月間の充電期間を経てまた充実した連載を進めたいと思います。

現在次の執筆者と(対象作家)のラインナップで連載が進められています。

  •   北川美美(三橋敏雄)
  •   関根かな(佐藤鬼房)
  •   堺谷真人(堀葦男)
  •   仲寒蝉(赤尾兜子)
  •   深谷義紀(成田千空)
  •   清水かおり(川柳作家)
  •   横井理恵(中尾寿美子)
  •   筑紫磐井(楠本憲吉)
  •   池田瑠那(永田耕衣)
  •   飯田冬真(齋藤玄)
  •   藤田踏青(自由律作家・近木圭之介)
  •   岡村知昭(青玄系作家)
  •   しなだしん(上田五千石)
  •   土肥あき子(稲垣きくの)
  •   兵頭全郎(戦後における川柳・俳句・短歌)
  •   堀本吟(戦後俳句史)
  •   北村虻曳(戦後俳句史)

また、この他スコープを少し広げて物故戦後俳人に限らず、戦後の俳句史(現在活躍中の作家の作品も含みます)を取り上げる特別企画も実施されております。

  •   御中虫他(『新撰21』『超新撰21』『俳コレ』を読む)
  •   西村麒麟・四ッ谷龍(御中虫)
  •   岡村知昭・大橋愛由等・中村安伸・堀本吟(攝津幸彦)
  •   筑紫磐井(超戦後俳句史)
  •   筑紫磐井(季語・季題をめぐる緊急集中連載)

 前回までに引続き、どうかご愛読を賜りますようお願い申し上げます。

 なお、連載再開に当り、掲載の仕方を多少変更します。今後1ヶ月単位で、順次執筆者がテーマに沿って執筆を行います。1ヶ月の間に複数回の執筆を行うこともありますが、今後は月単位でアーカイブも整理して行きたいと思います。

 また、休止期間中に新たな検討を進め、新しいテーマで連載を開始するものも出ましたので楽しみにしていただければ有難く存じます。

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