I spent my days 中家 菜津子

I spent my days
中家 菜津子

The flowers withered,
Their color faded away,
While meaninglessly
I spent my days in the world
And the long rains were falling.
Tr. Donald Keene

アルプスの裾野に咲いた水仙の白さしあたり心にあるは

無意識に力加減を使い分け使い切るまで佇つ歯磨き粉

琥珀色の瓶を傾け生まれたての惨さのような粒の白さよ

春の雪ミモザは撓み痩せてゆく君のもたらす重力のこと

absolute chairs展
カラフルな電気椅子への皮肉から世論を一歩前へ進めて

戴冠の姿勢で借りたヘッドフォン 世界を塞ぐオルガンの音

パソコンの銀色凍る指先の熱は銀河に混じりあいつつ

教わった最適解をはみだして答案を這う露草すみれ

語源
太陽が草の陰へと暮れてゆき不在を嘆く心を「慕う」

なぜ濡れることしかできぬ言の葉の檻の向こうに雨まみれの犀

十二時に三時の時報 ひさかたのタイムラインは狂った世界

安楽死、異世界転生望む者「国に六割もっていかれて」

草枕
菜の花と口にするとき(生きていて)君の声色好きでいるから

先進国
いっときに千人死ねば残忍で十が積もった万に麻痺する

生の果てに惨さは澄んで 鳥葬は死者と鳥とが共に飛ぶこと

君と見た花の道から君と見る花の道へとひととせ越える

もし先に逝けたら鎖骨を砂にして一粒きみの中に溶かして

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