翅 山腰亮介

自由詩・山腰130322
ダッフルコートのポケットの中
キャラメルの包み紙とこすれて
カサカサと音をたてる
唇のようにもどかしい

銀杏の樹を そっと抱きしめると
きみはぼくのポケットへと
黄色の葉を滑り込ませる
それはちぎれた蝶の死骸のように匂い
蒼い水玉模様の動悸が収まらず
ぼくはただ まばたきをくりかえす
夢のなかで雌鹿に出遭ったときのように
てのひらには小鳥の脈搏が充満していた

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