ダッフルコートのポケットの中 キャラメルの包み紙とこすれて カサカサと音をたてる 唇のようにもどかしい
銀杏の樹を そっと抱きしめると きみはぼくのポケットへと 黄色の葉を滑り込ませる それはちぎれた蝶の死骸のように匂い 蒼い水玉模様の動悸が収まらず ぼくはただ まばたきをくりかえす 夢のなかで雌鹿に出遭ったときのように てのひらには小鳥の脈搏が充満していた
タグ: 山越亮介, 翅, 自由詩
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