愛は両手を広げる    ビル・ヴォラク(翻訳 マキ・スターフィールド)

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愛は両手を広げる    ビル・ヴォラク(翻訳 マキ・スターフィールド)

心は網を使わない釣りを
ただ楽しんでいる。
美しさはすべてのドアをロックし、
災害がそれを壊していく。

欲望が推測するように、
長期的非存在が期待で響きあうが、
わざと岩の周りで
深い根は成長する
最後の客が到着する
太陽は失脚し、饗宴に変わる
それから、ワインとデザート。

傷跡に触れほしい、そうすれば、
びっくりするようなアドバイスを言ってくれるだろう。
つまり、愛らしさはなくなるが、恵みはない。
例えば、世間は火事には至らない
稲光を愛するのだ。

思いやりに愛は両手を広げる。
思いやりは借金、
決して返済にうんざりはしない。

ビル・ヴォラク(Bill Wolak)
ニュージャージー在住の詩人、コラージュアーティスト、写真家。
18冊目の詩集「All the Wind’s Unfinished Kisses」(Ekstasis Editions)を出版した。

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