まばたき    仲田 有里

  • 投稿日:2020年07月04日
  • カテゴリー:短歌

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まばたき    仲田 有里

横道へ日差しの中をタートルの首元狭く真夏日今日は
アラームより先に目覚めてアラームが鳴り終わっても起きないでいる
雨の日のマスク姿の三人の親子が通る国境の横
反省や思いやりやカレンダーが一定以上ないといけない
桃色の空の一部がマラソンをしている人の上で輝く
髪の毛が白くなったり靴下が脱げたり 朝の味噌汁の色
コーヒーをこぼした布団 シャンプーをしない頭髪 撤回をする
水色と白のコップが鮮やかで鮮やかすぎてここに合わない
美術館の裏の湿り気友達の大学の人けの少なさ
どうせそこを通るなら時計は進む 腰を据えてまばたきをする

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