きりんのしのえ 今唯ケンタロウ
きりんのしが
かかげられたいちまいのえのなかに
どうしてもあって
わたしはそこから
つめたいくらいあめのなかを
きりんたちのむれをおってあるいていく
いえとかくさとかそういうものはない
でんきのきれはし
でんち
ぷらすちっくめいたものとか
どちらかというときかいのたぐいとか
そういったものが
そらにうかんでいるわけでもなく
おっこちているわけでもなく
きりんたちのむれのはっするびりょうな
せんとか しゅうはすうとか
そんななかにだけかんじてとれる
それで そのうちに
わたしはつめたいくらいあめがただただ
きもちいいから
きりんたちのむれはいつも
わたしにとって し でしかなくて
えのなかで えのまえで
ながれていってしまいそうで