伝統的な季節の言葉、「二十四節気」は季節区分を示したり、それ自身でも季語として大事な言葉ですが、意外にそのすべては知られていないと言われます(次の24項目です)。
立春・雨水・啓蟄・春分・清明・穀雨・立夏・小満・芒種・夏至・小暑・大暑・立秋・処暑・白露・秋分・寒露・霜降・立冬・小雪・大雪・冬至・小寒・大寒
日本気象協会は、実際の季節と呼び名が一致していないこと、名称が難しいことから「日本版二十四節気」(いまどきの二十四節気)を提案しようとされています。そこで有志により、二十四節気に関心の深い俳人や歌人、詩人の方々に対しアンケートをお願いしました。今回その第1次集計がまとまりましたので発表します(85件)。ご覧ください。回答にご協力いただいた方々に厚く御礼を申し上げます。
なお、アンケートは引き続き継続して実施するので、まだ未回答の方も下記のURLを使ってこれからどんどんお答えください、8月末ごろをめどに最終集計をしたいと思っております。
●「24節気アンケート(インターネット)」 http://enq-maker.com/bYKDuEo
なお、このアンケートは、7月27日~29日に行われたこもろ日盛俳句祭(主催:こもろ日盛俳句祭実行委員会)と協同して行われ、同俳句祭では7月28日(土)にはシンポジウム「私にとって季語とは)を開催しました。その折、本設問と同様の「24節気アンケート」を配布し回答を回収しております。これも集計し次第公表される予定です。
いずれこれらデータは、二十四節気に関心の深い俳人等の意見として日本気象協会に提供して行きたいと思っております。
なお参考までに、日本気象協会が行われた街頭インタビューの結果(99件)のURLを添付しますので、比較の意味でもご覧ください。
http://www.jwa.or.jp/content/view/full/4514/
7月30日
※初期のアンケート設定段階で、6件のデータが消滅してしまいました。7月13日までに回答いただいた方で掲載されていないと思われる方は、恐縮ですがもう一度ご回答をお願いします(二重回答となることはありません)。
集計結果 回答合計:85 7月26日20:00(第1次集計時点)現在
問1年齢
- 90歳以上 0票 0.0%
- 80代 1票 1.2%
- 70代 4票 4.7%
- 60代 17票 20.0%
- 50代 19票 22.4%
- 40代 18票 21.2%
- 30代 10票 11.8%
- 20代 10票 11.8%
- 20歳以下 0票 0.0%
問2 「立春・雨水・啓蟄・春分・清明・穀雨・立夏・小満・芒種・夏至・小暑・大暑・立秋・処暑・白露・秋分・寒露・霜降・立冬・小雪・大雪・冬至・小寒・大寒」の二十四節気のうち、いくつ御存じでしたか。
- 24 51票 60.0% ・23 2票 2.4%
- 22 4票 4.7% ・21 4票 4.7%
- 20 4票 4.7% ・19 4票 4.7%
▲24~19累計 81.2%
- 18 4票 4.7% ・17 1票 1.2%
- 16 3票 3.5% ・15 1票 1.2%
- 14 1票 1.2% ・13 1票 1.2%
▲18~13累計 13.0%
- 12 2票 2.4% ・11 1票 1.2%
- 10 1票 1.2% ・9 0票 0.0%
- 8 0票 0.0% ・7 1票 1.2%
▲12~7累計 6.0%
- 6~1 0票 0.0%
▲6~1累計 0.0%
(累計は、気象協会が行われた街頭インタビューと比較して見てください)
問3 二十四節気を俳句の季語として使ったことがありますか。
- はい 78票 91.8%
- いいえ 7票 8.2%
問4 現行の二十四節気を廃止する必要があると思いますか。
- いいえ 83票 97.6%
- はい 2票 2.4%
問5 新しい季節の言葉を作った方がいいと思いますか。
- いいえ 53票 62.4%
- はい 32票 37.6%
問6 新しい季節の言葉ができたら季語として使いたいと思いますか。
- ・はい 51票 60.0%
- ・いいえ 34票 40.0%
問7 新しい季節の言葉はどのようにして作ればよいですか。1つ選んでください。
- 地域や古くから伝わる言葉を発掘する。 39票 45.9%
- 優れた作家が作品で提案する。 23票 27.1%
- その他 19票 22.4%
- 気象協会などが提案する。 4票 4.7%
問8 季語でありながら一般にあまり知られていない、好きな季節の言葉を上げてください。
[3票 3.5%]
- 夜の秋
[2票 2.4%]
- 新涼
- ゆきあひ(行合)の空
- 特になし
[1票 1.2%]
- ようず、花の内、風死す、三尺寝、蛙の目借り時、生身魂、うりずん、青田風、青嵐、雪しまき、喜雨、夜鳴蕎麦、虎が雨、雀大海に入りて蛤となる、薄暑、がんぎ、貝寄風、鳥雲に入る、聖五月、処暑、極月、白南風、端居、釈迦の鼻糞、ご赦免花、龍天に昇る、料峭、明易し、毒流し、夏果、土匂ふ、雨祝、秋の暮
[複数回答]
- 花筏 青葉騒
- 竈猫、ハンモック、油団、アッパッパ、水飯、定斉屋、マンゴー
- 朝寝と昼寝
- 春隣、夜の秋
- 愛日 寒食 今朝の(春、夏、秋、冬) 、季語としての「涼し」
- 女礼者、穀雨、虎ヶ雨、芒種、白露・白南風、花筏、踏青、片陰、雲の峰
- 短夜、夜の秋、卯の花腐し、虎が雨、月、山眠る、
- 緑夜、雪根開き(根開き)、湿舌、鬼芹、腋臭、初駅など
- 貝寄風 養花天
問9 季節や気象に関心がありますか。
- はい 80票 94.1%
- いいえ 5票 5.9%
問10 俳句を作るにあたって季節や気象の知識は必要ですか。
- はい 70票 82.4%
- いいえ 15票 17.6%
問11 季節や気象の知識はどのように手に入れていますか。(複数回答可)
- 歳時記・俳句の書物 80票 94.1%
- その他 37票 43.5%
- 季節・気象の啓蒙書 35票 41.2%
- 新聞やテレビの番組 34票 40.0%
問12 二十四節気についてのお考えを自由にお書き下さい。(自由意見数 57)
▲膨大な回答であり、頁の都合で今回は省略します。貴重なご意見なので整理して改めて発表します。