その手に乗らな 穂積茅愁
お寒いと言ふしかなけれ年の空
頑に冰りひびやら深傷やら
寒すぎる男が男待つ時間
猫点けて家出む春の遠ければ
闇汁にまだ生煮えの魚心
叩き上げ蒲団を何ンにするつもり
雪摑む手応へしかと春の夢
手枕のその手に乗らな春うれひ
春の夜を下方修正するふたり
茎立や以上をもつて擱筆と
執筆者紹介
- 穂積茅愁(ほづみ・ぼうしゅう)
一九四九年、三月一日伊豆生れ。いつ始めたのかもはっきりしない俳句ですが、
月十句以上をノルマとしてから三十年ほど経ちました。
その手に乗らな 穂積茅愁
お寒いと言ふしかなけれ年の空
頑に冰りひびやら深傷やら
寒すぎる男が男待つ時間
猫点けて家出む春の遠ければ
闇汁にまだ生煮えの魚心
叩き上げ蒲団を何ンにするつもり
雪摑む手応へしかと春の夢
手枕のその手に乗らな春うれひ
春の夜を下方修正するふたり
茎立や以上をもつて擱筆と
一九四九年、三月一日伊豆生れ。いつ始めたのかもはっきりしない俳句ですが、
月十句以上をノルマとしてから三十年ほど経ちました。
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