食めばすなはち 黒瀬珂瀾
聞きながら聴きえぬ声の宵闇を
Nightmare of Fukushimaと鋭き声にわが
食めばすなはち忘るるといふ蓮あらなキューガーデンに夕陽くづるる
晩年は死ののちにこそ来んものを初夏のテムズに影を落としぬ
かささぎの尾羽せはしくいさかふに
五月
食めばまだマンゴー硬し “
『黄金の階段』降るミューズらよ歌はされども氷雨のうたげ
曇天にそそり立つリラ たたかひはただ戦ひを照らす灯なるを
わが出だす封書にラベル貼り終えて津波を問へりベンガルの人
食めばすなはち 黒瀬珂瀾
聞きながら聴きえぬ声の宵闇を
Nightmare of Fukushimaと鋭き声にわが
食めばすなはち忘るるといふ蓮あらなキューガーデンに夕陽くづるる
晩年は死ののちにこそ来んものを初夏のテムズに影を落としぬ
かささぎの尾羽せはしくいさかふに
五月
食めばまだマンゴー硬し “
『黄金の階段』降るミューズらよ歌はされども氷雨のうたげ
曇天にそそり立つリラ たたかひはただ戦ひを照らす灯なるを
わが出だす封書にラベル貼り終えて津波を問へりベンガルの人