戦後俳句を読む ‐ 執筆者紹介 ‐中尾寿美子の句 / 横井理恵

中尾寿美子の句

天為の横井理恵です。お仲間に加えていただきましてありがとうございます。

天為の二百号記念特別号の特集「検証・戦後俳句――もう一つの俳人の系譜」で中尾寿美子を担当するまで、寿美子についてはほとんど何も知りませんでした。俳句文学館に通って資料を集め、ひたすら作品と向き合ううちに、私が少女時代を過ごした天沼に住んでいたこと、やや土地勘のある新座が終の地であったことなどを知り、親しみを感じるようになっていきました。切り口について考えあぐねていた時に、天為の会で、ある方から「寿美子の句ってわかんない!」と言われ、この人に、「なるほど、わかった!」と言ってもらいたい、という思いを強くしました。寿美子の軌跡と俳句というモノの在り方とは、あたかも年代を追って並べられた絵画展を見るように、必然を感じさせるものとして展開していくのです。その妙味を広く知っていただくことができたら幸せです。

中尾寿美子:大正8年生まれ、平成元年没。その生涯は軽やかな転身と言えるでしょう。

執筆者紹介

  • 横井理恵(よこい・りえ)

昭和41年(1966年) 兵庫県生まれ。
平成2年 天為創刊より参加、有馬朗人に師事。
平成19年 第4回天為新人賞。
句集『天真』(ふらんす堂)。俳人協会会員。正岡子規国際俳句賞調整委員。

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