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恋文   藤井あかり

  • 投稿日:2018年03月10日
  • カテゴリー:俳句

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恋文   藤井あかり

封を切りたし薄氷の欠片もて
冴え返るひとつらなりの谺かな
眦をあふれて梅の枝垂れたり
雛の間に雛を忘るるまで居たる
何かしてゐないと狂ふ春灯
鹿の角落ちたる日から雨つづき
春雨の一滴として眠り落つ
切れ切れの眠りの中を春の川
我までは届かざる声山桜
書きながら字の暮れてゆく桜かな

藤井あかり
「椋」所属、石田郷子に師事。
句集『封緘』(文學の森)により第三十九回俳人協会新人賞受賞。

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