わが犬   町田無鹿

  • 投稿日:2019年10月12日
  • カテゴリー:俳句

わが犬

わが犬   町田無鹿

夏川の浅きを徒で犬連れて
遠雷や腕に熱く犬の呼気
余所の犬褒むれば怒る犬や夏
銀漢やわが手枕に犬眠る
犬も吾も森棄てし者火を焚ける
鼻つけあふ犬の挨拶冬木の芽
腹見せてをる老犬や福寿草
若草に足萎の犬置けば尿る
わが犬にわが知らぬ友ふきのたう
涅槃図にわが犬赤い首輪して

町田無鹿(まちだ むじか)
1978年生。2012年朱馬俳句会(堀田季何指導)に参加、作句開始。
2016年「澤」入会、現在「澤」同人。第二回俳人協会新鋭俳句賞。犬好きだが最近猫に浮気している。

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