日の名残   井出野浩貴

  • 投稿日:2019年11月09日
  • カテゴリー:俳句

日の名残り

日の名残   井出野浩貴

鰯雲あふげば帰心にはかなる
片空に雲はひしめき冬隣
みづうみは汀より暮れかいつぶり
喪の家に溜まる新聞花八手
石蕗咲くやいづれは畳む母の家
掬ひたる銀杏落葉に日の名残
忘れ井をのぞく落葉の道を来て
朴落葉すでに大地の色なせり
権高き女の肩の木の葉髪
冬帽子学問放擲して久し

井出野浩貴(いでの ひろたか)
1965年生まれ。知音同人。句集に『驢馬つれて』(第38回俳人協会新人賞)。

タグ:

      
                  

「俳句」の記事

  

Leave a Reply



© 2009 詩客 SHIKAKU – 詩歌梁山泊 ~ 三詩型交流企画 公式サイト. All Rights Reserved.

This blog is powered by Wordpress