蘇生 来住野 恵子

来住野詩131004

蘇生 来住野 恵子

それは何の前触れもなくやってきた
 
きれい、やさしい、つよい、の三拍子踏み倒し
被写体ではない
のほほんぷりん
滾る幻
惑乱のエクストラ・ヴァージン・オイル
 
失神直前 世界は水底のふかみどりにゆらめくんだ
降り落ちて
秘匿の暗号飲み下し
完全に潰れれば食される
グーパンチ、おお聖なる解毒!
ゲノムの時間を光速で遡る
どんなことも起こる
何だってする
 
死に損なった泥濘
どんでん返して発酵させて
夢から覚めてはじめて夢を行く
・・・・・
     カラス麦がゆれている
     誇らかに
      おもいきり独りで
       そよ風のなかを嗅ぎわけて
 
陽だまりの石に頬を当てる

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