つま先歩き
干梅
白地図に血の滲む国春寒し
トースター耕す朝のパン祭り
歯磨きの小泡のごとく春惜しむ
地下鉄のにおいいつかの夏休み
秋の蚊を紙おしぼりでそっと包む
秋来たるタンザナイトの深い青
猛然とつま先歩き銀杏散る
敗軍の将は黙して秋の声
窓外に特大の虹母帰る
この国は声が届かぬ時鳥
干梅(ほしうめ)
1986年生まれ、東京都出身。出版社勤務。
つま先歩き
干梅
白地図に血の滲む国春寒し
トースター耕す朝のパン祭り
歯磨きの小泡のごとく春惜しむ
地下鉄のにおいいつかの夏休み
秋の蚊を紙おしぼりでそっと包む
秋来たるタンザナイトの深い青
猛然とつま先歩き銀杏散る
敗軍の将は黙して秋の声
窓外に特大の虹母帰る
この国は声が届かぬ時鳥
干梅(ほしうめ)
1986年生まれ、東京都出身。出版社勤務。
© 2009 詩客 SHIKAKU – 詩歌梁山泊 ~ 三詩型交流企画 公式サイト. All Rights Reserved.
This blog is powered by Wordpress