第8回詩歌トライアスロン三詩型鼎立奨励賞連載 Ring a bell 髙田 祥聖

第8回詩歌トライアスロン三詩型鼎立奨励賞連載

Ring a bell                   髙田 祥聖

カーテンがしゅくしゅくなびくこの風はハゲタカ名前を付けるのならば

目が合って目があったこと思い出す机のペン立てにフラミンゴ

あいしてるってうまくいえない してるってところがなんかうさんくさくて

月はいま 猫の目 盗むようにして 月 指に指絡めることの

ねえ君は覚えてますか 二人してゆうやけ橋を袖にしたこと

ヤッホーを上手にこだまさせること 心臓が僕の手 を 離 れ る

「オホーツク海にフランス軍沈む あの流氷を記憶と呼ぶの」

鐘を鳴らすを英訳すればring a bell 写真が僕を悪霊にする

雪は病むでんでろでんなマカロニを(許せなくても)体にしまう

バオバブの葉っぱで指を切ったときバオバブお前を許してやりたい

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