ぱのらま怪道 疋田龍乃介
ほなら
あおから
ふるからあ
なあ、みどり
いつものように
とおるそのみちや
ろじうらのよるのわ
あべのからなんばまで
とびたやとびたのおんな
わらっているばばあの
ほねからにじみでる
しちしょくのあめ
あがりがまちが
さくらのさんげんはん
いろづいているせろはん
ばあこおどのくずれおちる
しゅいろのかわのながれのよ
そらせっしょうでっせとは
おわこうみえるようや
せっせとしてたなあ
ちりめんじっくい
びんごおもての
よりへりて
せやけどふやける
あべのゆきのゆけむり
たちのぼるさつますぎの
うずらもくにそって
たのんまっせ
おばはん
ほなら
はだいろ
うつるんです
作者紹介
- 疋田龍乃介(ひきた・りゅうのすけ)
詩誌「Aa」・「骨おりダンスっ」・「PU」同人