冬の太陽 暁方ミセイ
光は高純度
あんなにぺらぺら折れながら
酸素もない場所を通ってくるのに
わたしは温かな生命活動を
まだ続けていくのが悲しかった
現実よりも
もっと現実であるもの
わたしの感知にかすかに触れるもの
一瞬が凍りついて
その氷の塊のなかに見えるのは
しかしやっぱり
子供の頃の赤いコート、
冬枯れの木立、
思い出、
そのようなものばかりだった
冬の太陽 暁方ミセイ
光は高純度
あんなにぺらぺら折れながら
酸素もない場所を通ってくるのに
わたしは温かな生命活動を
まだ続けていくのが悲しかった
現実よりも
もっと現実であるもの
わたしの感知にかすかに触れるもの
一瞬が凍りついて
その氷の塊のなかに見えるのは
しかしやっぱり
子供の頃の赤いコート、
冬枯れの木立、
思い出、
そのようなものばかりだった
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