戦後俳句を読む                                 特別企画/ 「季語・季題をめぐる緊急集中連載」③ 24節気アンケート/筑紫磐井

日本気象協会は昨年2月に次のような発表を行なっています。

「一般財団法人 日本気象協会(本社:東京都豊島区、会長:松尾 道彦)は、来年度から日本の季節を彩る、新しい季節の言葉の提案に取り組みます。

従来の二十四節気は古代中国で成立したため、地域や時代などの違いから日本の季節感と合致しないところがあり、現代の日本にはなじみの薄い節気の呼称があります。例えば「小満」や「芒種」は、多くの日本人にとって日常生活で使う言葉ではなくなっています。

日本気象協会では、2010年度第3回理事会において、来年度からこの二十四節気を天文学・気象学のみならず、言語学や日本文化を含めた多面的な見地から見直し、親しみを感じる季節の言葉に置き換えた「日本版二十四節気~新しい季節のことば~」を提案することとしました。

近年、日本文化としての季節感や情緒などが薄れてきていると言われますが、「日本版二十四節気~新しい季節のことば~」が日々の生活に潤いを与える身近な言葉となるように取り組んでまいります。

日本気象協会では、今後、専門委員会の設置やメセナ※シンポジウムの開催などを通して、広く一般の方々からのご意見を募集し、2012年秋を目途に日本版二十四節気を提案する予定です。」(2011年2月22日)

これを受けて、日本気象協会は、次のような活動を行なってきました。

○全国4000名を対象に実施した二十四節気に関する認知度調査(2011年8月)
○「日本版二十四節気 専門委員会」を開催(2011年12月8日)
○日本気象協会メセナ 「季節が薫るひととき」を開催(2012年2月10日)
○二十四節気と季節のことばに関する街頭インタビュー調査(2012年6月5日実施)

日本気象協会のこの活動は反響を呼び、新聞や雑誌でも大きく取り上げられてきました。特に、二十四節気を季語として活用する俳句の世界では様々な反響が生まれ、特にこの7月は各種の意見を総括する次のような特集が行われます。

7月25日刊
「俳句」8月号 特別座談会「どうなる!?二十四節気」岡田芳朗・宇多喜代子・長谷川櫂

7月28日(土)16:00~18:00 ベルウィンこもろ(小諸市相生町2-3-5)

『第4回こもろ・日盛俳句祭』シンポジウム「私にとって季語とはパート2」
司会:本井英、パネラー:金丸努(日本気象協会)、片山由美子、櫂未知子、筑紫磐井(敬称略)

この時にあたり、二十四節気に関するアンケートを実施したいと思います。俳人だけではなく、季節のことばに関心のある方々にも是非参加していただきたいと思います。次のURLをクリックして、全部の質問に回答し、投票を押していただければ完了です。

二十四節気アンケート ←ここをクリック

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「季語・季題をめぐる緊急集中連載(筑紫磐井・本井英)」の記事

  

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    on 7月 17th, 2012
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