懐かしく 滝川直広
薄氷を突きでて草のそよぐかな
薄氷の閉ぢこめてゐる付け睫毛
寺の名のほかは独逸語春ショール
手枕のかひなの長き御涅槃
春風の芦屋打出小槌町
湯の足らぬカップ焼きそば花曇
月浴びて渦潮の襞深くなる
青ぬたに唱歌聞かせるやうに母
けふも母にわが名教へる木の芽風
春眠の覚めればすでに懐かしく
滝川直広(たきがわ なおひろ)
1967年生。俳人協会員。「藍生」会員、
「いぶき」編集長。句集「木耳」今夏刊行予定。
懐かしく 滝川直広
薄氷を突きでて草のそよぐかな
薄氷の閉ぢこめてゐる付け睫毛
寺の名のほかは独逸語春ショール
手枕のかひなの長き御涅槃
春風の芦屋打出小槌町
湯の足らぬカップ焼きそば花曇
月浴びて渦潮の襞深くなる
青ぬたに唱歌聞かせるやうに母
けふも母にわが名教へる木の芽風
春眠の覚めればすでに懐かしく
滝川直広(たきがわ なおひろ)
1967年生。俳人協会員。「藍生」会員、
「いぶき」編集長。句集「木耳」今夏刊行予定。