国道沿い 廿楽順治
ものの死が
わたしとまじわり
やがて
高くけむっていく姿をながめている
なにもつくられはしないが
噛み合ったように
塀へと沿い
ひとの帰宅がひえていく
さしだされ
あるべきところが深く
(氏名として)
えぐられている
だれもが移動する
平野の夢をみていたのではないか
という標識があり
遠望すると
骨の先端から
はげしく煙がのぼっている
鉄が
もうひとつの鉄へ
声をおさえ
その日の濃度をかたりかけているのだ
国道沿い 廿楽順治
ものの死が
わたしとまじわり
やがて
高くけむっていく姿をながめている
なにもつくられはしないが
噛み合ったように
塀へと沿い
ひとの帰宅がひえていく
さしだされ
あるべきところが深く
(氏名として)
えぐられている
だれもが移動する
平野の夢をみていたのではないか
という標識があり
遠望すると
骨の先端から
はげしく煙がのぼっている
鉄が
もうひとつの鉄へ
声をおさえ
その日の濃度をかたりかけているのだ
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