「長い禁欲生活の詩」より コンスタンティノス・ブーラ(翻訳 マキ・スターフィールド)
(あなたがたは日々を正すことはできても、
変更することはできない)
薄暗い部屋のなかで僕は点火された
そして夜明けを迎える前にその光は分散した
僕は朝の星の衣服に紛れ込み
雨のなかに消えた・・・
宇宙のエントロピーの増大がどの島にも起こることについて
反対もない。その場所で混乱が衰退し、
言葉は回復する。調和。
無意味に 思える ものは
単にリズムだ
人間の脳は理解する
時間や能力がない
結局 世の中には、
自信のない傲慢さよりもずっと賢いものがあることを
僕らは理解できない。
日差しと曇りのなか、
僕は人生を測定した
それは正しい とわかった。
*
君がいる ブラックホールから
遠いわけでも近いわけでもない。
ブラックホールは余計なものから君を解放させてくれる
物質的なゴミ
そして君に( 贈り物として ) 高周波の放射能 を与える
石がダイアモンドに
変わるように。
*
暗闇を恐れるな。
それは光の兄弟であり
勇者を産む子宮をもつ
偉大な母だから。
*
僕らの存在の基盤石を打ち砕こう。
精神と肉体の 距離を直交させよう。
自然界の最大ベクトル。
*
海ウニよ、自由な太陽よ
君に焼かれよう!
*
慎重な僕らは火の中を掃く
単なる捨て身だ!!!
*
暗闇に沈むな
軽い吐き気のために。
*
僕らは光に沈む
暗闇の吐き気のために。
*
ついに、すべてが1つになる、
空のランタン。
*
毎朝僕は 鉛筆 を削る
そして、剣を磨いた・・・
ナイフ
君のためにそれを所持する
僕らの深く感じる 悲しみ・・・
*
一人でも奴隷が
いるとき
地球には自由な人は
いない。
*
詩とともに虚空から
抜け出すために
僕が君を必要とすると
いつも君はいない、
無駄な生き方が描かれた
キャンバスの上に・・・
下手に散らばった音を
出しながら・・・
*
炎熱の街へと
煮えくり返る肉体は
二羽の鳩を
追い散らした
それは2つの噴水を蒸発させ、
噴水の水源を干からびた。
*
悲しみもなく、
僕は生きたい
そして、説きたい
言語の深みで
何も恐れずに・・・
コンスタンティノス・ブーラ(Konstantinos Bouras)
1962年、ギリシャ・ペレポネソス地方のカラマタ生まれ。機械工学と哲学をアテネで学んだ後、パリ第三大学大学院で哲学のDEA修了。
詩、小説、戯曲を発表。欧州を中心に国際的な創作活動を展開。
https://www.konstantinosbouras.gr