俳句
「俳句時評」は外山一機さんです。俳句の流通という視点からの鋭い指摘があります。
「戦後俳句を読む」では、〈若い日の軽薄は鼻持ちならないものだが、晩年の軽薄は許せるものがあるように思うのだが〉とのTB氏の述懐が目をひきました。若い日の軽薄は取り返しがつくが、晩年の軽薄は許すしか仕方がない、というふうに読み換えたいところですが…。
池田澄子さんの新作は全句前書つきの力作。もしかして池田さんがこの形式を試みるのは初めて?(TR)
自由詩
今回から作品に横書きのテキスト版をつけました。いかがでしょうか。
「俳句時評」での震災を詠んだ句に対する外山一機さんの視線は「自由で」あろうとする姿勢、そして今年一年が終わった後の忘却まで含めてあらゆる言動に関係すると思いました。
石巻にいった知り合いから水仙とつつじが咲いているという話を今聞きました。新井豊美さんの作品『草は』で描かれている花の本来の生命力に驚かされました。
さて、日本におけるポエトリーリーディングの草分けとなっていた東京・高田馬場のBen’s Cafeが5月21日で閉店します。13年間続いてきた朗読会も5月15日(日)18時からの会で最後とのこと。過去に何度も雑誌で紹介され、紙媒体とは違う形で詩を発信してきた場所です。足を運ばれてははいかがでしょうか。(IM)