いつもの鳥 ふけとしこ
姫となる蛇もあるべし初山河
霜のこゑ蛇が土中に目を開き
但馬牛丹波地卵岩津葱
涸川やきのふここらに猿のゐて
炭窯へ橋渡るとき川烏
鑿鉋当てて木の瘤雪催
枯極まれり釣銭の落つる音
咳込めばいつもの枝にいつもの鳥
星を見て窓の灯を見て雪だるま
肩口にラメがちくちく春未だ
作者紹介
- ふけとしこ(ふけ としこ)
1946年生。「船団」「椋」所属。句集『鎌の刃』『インコに肩を』等。他に句文集、共著等。
いつもの鳥 ふけとしこ
姫となる蛇もあるべし初山河
霜のこゑ蛇が土中に目を開き
但馬牛丹波地卵岩津葱
涸川やきのふここらに猿のゐて
炭窯へ橋渡るとき川烏
鑿鉋当てて木の瘤雪催
枯極まれり釣銭の落つる音
咳込めばいつもの枝にいつもの鳥
星を見て窓の灯を見て雪だるま
肩口にラメがちくちく春未だ
1946年生。「船団」「椋」所属。句集『鎌の刃』『インコに肩を』等。他に句文集、共著等。
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