目礼 曾根毅
元遺体安置所授業参観日
一瞬の蝶の曳きたる無重力
雨音か瀬音か我か五月闇
滑莧海より遠く在りしかな
青葉闇土偶の孔と繋がれり
排水溝に亀流れ来る暑さかな
暗く暗く水面に刺さる鵜の形
箸に火の移りし二百十日かな
白菜と白菜と黒いビニール吹かれ
目礼や霞む林檎を手に受けて
目礼 曾根毅
元遺体安置所授業参観日
一瞬の蝶の曳きたる無重力
雨音か瀬音か我か五月闇
滑莧海より遠く在りしかな
青葉闇土偶の孔と繋がれり
排水溝に亀流れ来る暑さかな
暗く暗く水面に刺さる鵜の形
箸に火の移りし二百十日かな
白菜と白菜と黒いビニール吹かれ
目礼や霞む林檎を手に受けて
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