かすかに雪 竹村美乃里
剪定の脚立が塔でかすかに雪
踏切のひらひらが頭を掠め冬
海へ海へ続く線路や冬帽子
手袋に指のわかれて船がくる
世界旅行ポスター貼りぬ悴んで
冬鴎つばさが筆のやうに黒
東西に道はるかなる雪野かな
外套の袖のボタンやはにかみぬ
冬靴が二足戸口に雪崩れ込む
ツタヤ閉店冬日の輝きのうしろ
竹村美乃里(たけむら・みのり)
1998年生まれ。広島県出身、大阪府在住。俳句甲子園をきっかけに作句を始める。
かすかに雪 竹村美乃里
剪定の脚立が塔でかすかに雪
踏切のひらひらが頭を掠め冬
海へ海へ続く線路や冬帽子
手袋に指のわかれて船がくる
世界旅行ポスター貼りぬ悴んで
冬鴎つばさが筆のやうに黒
東西に道はるかなる雪野かな
外套の袖のボタンやはにかみぬ
冬靴が二足戸口に雪崩れ込む
ツタヤ閉店冬日の輝きのうしろ
竹村美乃里(たけむら・みのり)
1998年生まれ。広島県出身、大阪府在住。俳句甲子園をきっかけに作句を始める。
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