仙風无妄   無時空映

  • 投稿日:2018年05月12日
  • カテゴリー:俳句

5122

仙風无妄   無時空 映

帯を解く荒れた指から日の出かな
風の輝度しらつゆいくつ贄とせん
見ぬ世まで鴫の声して毀ち水
仙の禅木霊返すや天上淫
琺瑯質の誰かが覗く虹の秘部
喪服もて封印さるる風見かな
蝶渡り水銀の海受胎せり
冬瓜がひそと尿りて月青し
一毫に月を繋いで犀を待つ
序破過ぐや白檀の灰舞わずして

無時空 映(むじくう・えい)
俳人。2013年、短詩創作を始める。2014年、俳句を始める。2015年、俳誌「LOTUS」同人。短詩作歌としての在り方を模索中。

タグ:

      

Leave a Reply



© 2009 詩客 SHIKAKU – 詩歌梁山泊 ~ 三詩型交流企画 公式サイト. All Rights Reserved.

This blog is powered by Wordpress