みえない海辺 大西菜生
書くことをわすれるねむり冬至の日
救済措置とられてこの雪をあげる
あけて こどくは春の日記にもういっぱい
うちかえす波をぼくらのヒヤシンス
さくふうをゆったり知らす初夏の夜
いまは逃して栗の花びらだけの庭
おおうものなくなるからだ西鶴忌
秋にはよく裂けて詩をうむ丘の花
厭きて厭きて鳥の子どもを抱く枕
最後の日のような瞬き檸檬の木
大西菜生(おおにし・なお)
1998年生まれ。2014年の春より俳句を書きはじめる。
明治大学俳句会所属。
みえない海辺 大西菜生
書くことをわすれるねむり冬至の日
救済措置とられてこの雪をあげる
あけて こどくは春の日記にもういっぱい
うちかえす波をぼくらのヒヤシンス
さくふうをゆったり知らす初夏の夜
いまは逃して栗の花びらだけの庭
おおうものなくなるからだ西鶴忌
秋にはよく裂けて詩をうむ丘の花
厭きて厭きて鳥の子どもを抱く枕
最後の日のような瞬き檸檬の木
大西菜生(おおにし・なお)
1998年生まれ。2014年の春より俳句を書きはじめる。
明治大学俳句会所属。
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