暗黙知 近藤栄子
最終電車床に入歯や謝肉祭
人集ふ花の陽気を吸ひとらむと
人散らず花に陰気を吸ひとられ
花浴ぶるとは海原へ放たるる
紅薔薇を見ても嗅いでも吾が手中
梅雨に入る誰かお漏らししてるのか
学ぶとは俯瞰すること燕の子
夜濯したワンピース私の中に風通る
投げあつて麦わら帽子マルクスの死
枠にドアをさまる秋や軋みつつ
近藤栄子(こんどう・えいこ)
「楽園」会員。現代俳句協会会員。
暗黙知 近藤栄子
最終電車床に入歯や謝肉祭
人集ふ花の陽気を吸ひとらむと
人散らず花に陰気を吸ひとられ
花浴ぶるとは海原へ放たるる
紅薔薇を見ても嗅いでも吾が手中
梅雨に入る誰かお漏らししてるのか
学ぶとは俯瞰すること燕の子
夜濯したワンピース私の中に風通る
投げあつて麦わら帽子マルクスの死
枠にドアをさまる秋や軋みつつ
近藤栄子(こんどう・えいこ)
「楽園」会員。現代俳句協会会員。
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